産業医とは
職場で「産業医」と呼ばれる人に接したことがある人はたくさんいると思います。
「職場に来るお医者さん」という漠然としたイメージで接している人が多いと思います。では、産業医というのは一体どんなお医者さんなのでしょうか?普通のお医者さんとは何が違うのでしょうか?
産業医というのは、一般的な病院のお医者さんと同じように、医学に関する専門的な知識を有し、当然のことながら医師免許も持っています。ただし、産業医の仕事は職場で労働者の健康管理を行うというものとなります。
そのため、産業医であるためには、労働者の健康管理を行うための知識も有している必要があり、厚生労働省令(労働安全衛生規則第14条第2項)によって定められている要件を満たしていなければなりません。
また、企業によっては産業医がいなくてもOKという企業もあります。
基本的には労働者数がほんの数名という事業者であれば、産業医の設置義務が課せられないことがほとんどです。
産業医を設置するか否かというのは、労働安全衛生法によって定められています。産業医を設置しなければならないのは、労働者50名以上を雇用している事業場となっています。
もしくは労働者が50名未満でも、月80〜100時間超の残業をする労働者がいる場合にも産業医の設置が義務付けられています。
したがって、創業当時は産業医は不要だった企業でも、会社が成長して労働者も多く抱えられるようになるとはじめての産業医を設置しなければならないケースも出てきます。
産業医を探す
とはいえ、はじめて産業医を設置する場合には、一体どうやって産業医を探せばいいのかわからないということもありますよね。
産業医を探す方法は、主に2種類あります。ひとつは、事業場のある市区町村の医師会を頼るという方法です。
地域の医師会であればその地域で産業医登録をしているお医者さんを紹介してくれますから、各地域の特性にあった産業医に巡り合える可能性も高いです。
もう一つは、民間が行っている産業医紹介サービスを利用するという方法です。
この方法は、条件にあった産業医を探してもらうことができ、産業医との雇用条件の交渉なども対応できることが多いです。